米Oracleは,Javaアプリケーション開発ツール「Oracle JDeveloper 10 g」を今後無償で提供することを米国時間6月28日に発表した。また,Eclipse FoundationのJavaServer Faces(JSF)をベースとするツールを提供するプロジェクトを同社がリードする提案を行なうとともに,Apache MyFacesに参加することも明らかにした。

 JDeveloperは,J2EE準拠のアプリケーションやWebサービスを開発するためのツールを提供するJava統合開発環境。同社は,JDeveloperの無償提供とWebアプリケーション・フレームワークのJSFをサポートすることにより,複合アプリケーションの開発とJ2EEプラットフォームの普及促進を狙う。

 同社によれば,JDeveloper 10gの統合開発環境でJSF利用した場合,開発者は複合アプリケーションの構築と配備が迅速に可能になるという。

 Oracle社開発部門担当副社長のChristophe Job氏は,「Oracle JDeveloperの無料化は,価格を含めてJDeveloper導入を妨げるすべての障害を取り除くための取り組みを示したものである。Oracle社は,MyFacesへの参加とEclipse JSFプロジェクトを同社がリードするという提案によって最新の技術標準を支援するとともに,すべての開発者が利用しているIDEに関係なくこれらの技術を利用できるようにしたいと考えている」とコメントしている。

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