米JBossは,同社のパートナー企業認定プログラムにおいて,米Quest Softwareを「Premier JBoss Certified Solution Partner」として認定した。両社が米国時間6月27日,米サンフランシスコで開催中のJava開発者会議「JavaOne 2005」で明らかにしたもの。「この戦略的な提携関係を通じて,オープンソース環境の信頼性を向上するソリューションを共同で認定/提供していく」(両社)

 JBoss Certified Solution Partnerは,JBoss社のオープンソース開発用ミドルウエア「JBoss Enterprise Middleware System(JEMS)」対応ソリューションを提供するベンダーを支援するもの。JEMS環境用アプリケーションやツールの認定に加え,各ベンダーに対するトレーニングやサービス提供を行う。

 Quest Software社は認定を受けることで,Javaアプリケーション・サーバー「JBoss Application Server」がネイティブで備えるコード品質や最適化機能を,同社のJ2EE管理ソリューションでも提供できるようになる。

 Quest Software社が今から数ヶ月間に,同社のJ2EEプラットフォーム向けアプリケーション管理スイートにおいてJBoss社の認定を受ける内容は以下の通り。

・「Foglight」における,J2EEアプリケーション・スタックの性能および可用性の監視機能

・「PerformaSure」の「Tag-and-Follow」技術を使ったコード・レベルのアプリケーション性能診断

・「JProbe」を使ったJavaコードのプロファイリング,メモリのデバッグ,コードのカバレッジ分析に関するパフォーマンス・チューニング

 Quest Software社アプリケーション管理ソリューション担当副社長のLarry Humphries氏は,「JBoss社の認定を受けた管理ソリューションの提供を通じて,JBoss社のプラットフォーム上でオープンソース・アプリケーションを利用している企業が,業務の継続性を可用性を確保できるようにする」と述べた。

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