米Sun Microsystemsは,米国時間6月27~30日にカリフォルニア州サンフランシスコで開催するJava開発者向けカンファレンスJavaOneにおいて,開発者支援策や新しい技術などを発表する。Sun社が6月23日に明らかにしたもの。同社は,JavaOne開催に連動させ,同じくサンフランシスコで無料のNetBeans開発者向けイベントNetBeans Software Dayを6月26日に実施する。

 NetBeans Software Dayでは,NetBeans用統合開発環境(IDE)やNetBeansプラットフォーム上のツールについて最新情報を紹介する。具体的には新しいGUI作成ツール「Project Matisse」(開発コード名),3次元デスクトップ環境「Project Looking Glass」,Java Platform, Enterprise Edition 5(Java EE)のアノテーション対応,NetBeansプラットフォームのプラグイン開発を取り上げる。

 JavaOneでは開発者支援策の強化などを発表する。主な内容は以下の通り。

・「Java User Group」プログラムの拡大:
 「Top 25 Java User Group」を拡大し「Top 50 Java User Groups」として運営する。同プログラムを通じ,同社はユーザー・グループに情報提供などを行う

・「Java Champions」プログラム:
 当初200グループ,最終的には1000グループのJavaプラットフォーム・コミュニティを対象に,支援活動を展開する

・「Sun Developer Network(SDN)」プログラムの強化:
 JavaOneで行った技術セッションの口述筆記データをSDNメンバーに無償提供するなど,コンテンツの充実を図る

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