米Unisysは,米JBossとの提携を拡張して同社のプレミア・システム・インテグレータ「Premier Systems Integrator」になったことを米国時間6月23日に発表した。
Unisys社は,企業のアプリケーション移行または導入プロジェクトを支援するためにオンサイトのコンサルティング・サービスを提供している。提携拡張により,同社は企業顧客へのコンサルティング・サービスを通じてJBoss社のオープンソース・ソリューションへの移行支援を強化する。
同年2月,両社は,Unisys社顧客企業に対するJavaアプリケーション・サーバー「JBoss Application Server」向けサポートの提供で複数年の提携を結んでいる。Unisys社は,同サーバー,Hibernate,Tomcat,JBoss Cache,Jgroups,jBPM,jPortal,JBoss AOPを始めとして,オープンソース開発用ミドルウエア「JBoss Enterprise Middleware System(JEMS)」プロジェクト全体の製品に関してコンサルティングを提供してきた。
今回の提携の拡張により,Unisys社は認定技術パートナ「Certified Technology Partner」として,次世代メッセ-ジング・プラットフォームである「Communications Ensemble」といった製品にJBoss社の技術を組み込むことが可能になった。JBoss公認サービス・パートナ「JBoss Authorized Service Partner(JASP)」としては,「ClearPath」と「ES7000」サーバー上におけるオープンソース技術のサポートとトレーニング・サービスの提供が可能となる。
また,Premier Systems Integratorとしては,100人を超える訓練を受けた有資格者をスタッフとして配備し,コンサルティング・サービスを世界的に提供することを計画している。
Unisys社 Global Commercial Industries部門担当のTom Elliott氏は,「さまざまな業界における顧客が,JBossとその他のオープンソース・ソリューションを通じて効率の良いITインフラを構築し,パフォーマンスで差別化を実現するのを支援するために当社は投資している」とコメントしている。
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