米Hewlett-Packard(HP)が,デュアル・コア版「Opteron」プロセサ・ベースの2ウエイ・サーバー「HP ProLiant DL385」「同BL35p」「同BL25p」「同DL145 G2」を米国時間6月22日に発表した。いずれも6月27日より利用可能とする。

 HP社が各サーバーの性能を従来のシングル・コア・プロセサ搭載モデルと比較したところ,業務アプリケーションの処理速度が最大で80%以上向上したという。「SAP SD Standard Application Benchmarkの2プロセサ/2ティア部門で,DL385,BL25p,BL35pがトップ3を占めた」(同社)

 各サーバーの概要は以下の通り。

・DL385:
 データベース,電子メール/メッセージング,ERPといった業務アプリケーション向けの製品。3299ドルから。米メディアの報道(internetnews.com)によると,ラックに格納可能で高さは2U(約88mm)という

・DL145 G2:
 デュアル・コア版AMD Opteron 200を搭載する1Uサーバー。技術アプリケーション向けの製品で,遠隔管理機能を備える。1219ドルから

・BL25p/BL35p:
 デュアル・コア版AMD Opteron 200を搭載するブレード・サーバー。特にBL35pは大企業や高性能コンピューティング環境向け。BL25pが3099ドルから,BL35pが2599ドルから

 また同社は同日,「HP ProLiant」製品系列サーバーの累積出荷台数が1000万台に達したことを明らかにした。初代ProLiantサーバーは1993年に出荷を開始し,35四半期(9年弱)連続でx86サーバー世界出荷台数1位を守ったことがあるという。「当社は,競合2社の合計出荷数に近い台数のx86サーバーを提供してきた」(同社)。なお1000万台目のサーバーは,米Continental Airlinesに納入した。

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