アイルランドIONA Technologiesは,複数のサービスを連携させるオープンソースのJava ESB(Enterprise Service Bus)を構築するプロジェクト「Celtix」を現地時間6月20日に発表した。

 Celtixは,Javaをサポートするローエンドのインテグレーション製品の構築を狙ったもの。SOA(サービス指向アーキテクチャ)をベースとするプロジェクトの導入促進を目指す。

 IONA社は,Celtixにコードを提供し,オープンソースのインフラ・ソフトウエアを手がけるコンソーシアムObjectWebがプロジェクトをホストする。年内に最初のリリースを予定しているという。

 IONA社CEOのPeter Zotto氏は,「容易に利用できるESB技術の導入促進により,もっとも急を要するIT問題に対してSOAソリューションを適応できる企業の幅が広がる。また,オープンソースのソフトウエアにより,ESB技術の導入と展開が進むと信じている」とコメントしている。

 Celtixソフトウエアは,IONAのシステム連携ソフト「Artix」のサブセットとなるもの。IONA社はObjectWebのメンバーとして,企業でSOAを導入するために必要となる中心的な機能を提供する。Celtixは,JBI(Java Business Integration),サービスを定義するWSDLをサポートする。また,Eclipseベースの管理,設定ツール,基本的なセキュリティ機能を提供する。

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