米Adobe Systemsが，2005会計年度第2四半期（2005年3～5月期）を米国時間6月16日に発表した。売上高は4億9600万ドルで最高記録を更新した。前年同期は4億1010万ドル，前期は4億7290万ドルだった。会計原則（GAAP）ベースの純利益は1億4980万ドル（希薄化後の1株当たり利益は29セント）で，前年同期は1億940万ドル（同22セント），前期は1億5190万ドル（同30セント）。

　営業利益は，当期が1億8220万ドル（営業利益率は36.7％），前年同期が1億4180万ドル（同34.6％），前期が1億7070万ドル（同36.1）だった。

　当期の業績について，Adobe社CEOのBruce Chizen氏は「売上高の最高記録を3四半期連続で更新し，戦略目標を達成し続けている」と述べる。「米Macromediaを買収することで，特定業界向け技術プラットフォームを提供する能力をさらに強化し，世界中の顧客により幅広いソリューションを届けられるようになる」（同氏，関連記事）

　同社は，2005会計年度第3四半期（2005年6～8月期）の見通しについても明らかにした。主な業績予測は以下の通り。

・売上高：4億7000万～4億9000万ドル（前年同期比16～21％増）
・GAAPおよび非GAAPベースの1株当たり利益：0.25～0.27ドル
・粗利率：約94％
・営業利益率：約34～36％

◎関連記事
■米Adobeが約34億ドルで米Macromediaを買収，新市場での事業拡大を狙う
■米Adobe，デザイン／出版業務向けスイートの新版「Creative Suite 2」を発表
■米Adobe，メタデータ仕様のスキーマ「IPTC Core Schema for XMP」を発表
■米Macromediaの2004年10～12月期決算，売上高は前年同期比15％で増収増益
■米Macromedia，Eclipse Foundationへの参加とFlash Platformを発表
■変ぼうする米Adobe，DTPベンダーから電子文書ベンダーへ
■「米国企業の約半数が，電子メールや電子ドキュメントの記録保管に関するポリシーを持っていない」，米調査
■「文書管理でマイクロソフトと戦う」──米アドビCEO

[発表資料へ]