米America Online(AOL)傘下の米Netscape Communicationsは,Webブラウザ「Netscape 8.0」の修正版「Version 8.0.2」を公開した。米メディアの報道(CNET News.com)によると,Netscape社は米国6月16日に修正版の提供を開始したという。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
Version 8.0.2では,「Microsoft Internet Explorer(IE)」のXMLレンダリング機能が異常になる問題を解決した。そのほかの修正内容は以下の通り。
・ユーザー・エージェント文字列に関するすべての問題と不整合を修正
・履歴同期に関する複数の問題を修正
・Tridentレンダリング・エンジン組み込みに関する問題を解決
・クラッシュする問題を解決
・処理速度の向上
対応OSはWindows XP/2000/98 SE/ME。Tridentレンダリング・エンジンを使用する場合はIE 6.0が必要。
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