米Rambusは,XDRコントローラ・セル「XIO」に関して米IBMとライセンス契約を締結した。同社が米国時間6月15日に発表した。契約により,IBM社は,同社の90ナノメータ(nm)ASIC(特定用途向けIC)プロセスを利用する家電向けに高速設計の提供が可能になる。
IBM社は,Rambus社の高速XIOセルを同社のIPと高度プロセス技術と組み合わせることにより,顧客が高性能設計の製品を市場に投入するのを支援する。
XIOセルは,XDR DRAMメモリー・サブシステムをつなげる高性能かつ低レイテンシのコントローラ・インタフェース。CMOSマクロ・セルは,幅広いターゲット・プロセスに組み込める。この汎用セルは,ロジック・メモリー・コントローラ設計から独立しているので,高バンド幅かつ低レイテンシを必要とする多様なアプリケーションへの対応を可能にする。
XIOは,メモリー・コントローラ側にはCMOSレベルの信号インターフェースを提供し,外部XDRメモリー・システムには高速の差動ラムバス信号レベル(DRSL:Differential Rambus Signaling Level)インタフェースを提供する。
今回の契約に関する詳細は明らかにされていない。
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