米Microsoftは,カリフォルニア州の2社,バージニア州の3社を相手取り,著作権法,商標法違反で4件の訴訟を起こした。同社が米国時間6月15日に発表した。同社は,これら5社が,Microsoft社のソフトウエアとCOA(Certificate of Authenticity:出所に関する証明書)ラベルを不正に販売したと主張している。

 違法にコピーされた同社のソフトウェア製品を販売したとして提訴されたのは,カリフォルニア州のCEO Microsystems社,同州Wiston Group社,バージニア州の#9 Software社,同じ所在地で登録されているEast Outlet社とSuper Supplier社。#9 Software社は,COAラベルの不正配布で偽造防止法修正版「Anti-Counterfeiting Amendments Act」に違反したとして訴えられている。

 同社によれば,今回被告となった企業は,同社の違法コピー・ホットライン(1-800-RU-LEGIT)に電話で寄せられた消費者からの情報とテスト購入プログラムを通じて特定された。テスト購入プログラムでは,再販業者から無作為にソフトウエアを購入し,正規版かどうかを監視している。#9 Softwareに対する情報は,米35州とカナダの消費者と企業から1-800-RU-LEGITを通じて112件寄せられていた。

 同社は,「これらの企業には,当社の懸念を理解してもらうために中止要請の書簡を送っている。合法的な運営を行なうための情報を提供した後にも違法行為を続けた」と提訴した理由を説明している。

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