米Hewlett-Packard(HP)は米国時間6月14日に,消費者向けノート・パソコン「HP Pavilion」「Compaq Presario」の一部新製品に米AMDのモバイル向けプロセサ「Turion 64」を採用することを発表した。

 Turion 64は,AMD64アーキテクチャをベースにした低消費電力プロセサ。32ビットおよび64ビットの両アプリケーションを実行可能。無線通信機能やグラフィックス機能を備えるほか,米Microsoftの「Windows XP Service Pack 2(SP2)」と組み合わせてウイルスやワームによる攻撃を防ぐ技術「Enhanced Virus Protection(EVP)」と,省電力技術「AMD PowerNow!」をサポートする。

 同社は,「HP Pavilion dv1000 Series」「同ze2000 Series」「同zv6000 Series」「同dv4000 Series」「同zd8000 Series」および「Compaq Presario M2000 Series」「同R4000 Series」「同V4000 Series」「同V2000」に新機種を追加し,このうちHP Pavilion ze2000 Series,Compaq Presario M2000 Seriesと同V2000 SeriesでTurion 64搭載モデルを用意する。

 一部製品については,すでに注文仕様生産を受け付けている。6月中に全製品を発売する予定。

 なお同社は,1月に統合したプリンタ事業とパソコン事業を再度切り離すことを6月13日に明らかにしている。パソコンなどを手がけるPersonal Systems Group(PSG)の上級バイス・プレジデントには,元米palmOne社長兼CEOのR. Todd Bradley氏が就任する。PSGは,ノート・パソコン,デスクトップ・パソコン,ハンドヘルド機,モニター,ワークステーションおよび関連サービスを統括する。

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[発表資料(1)]
[発表資料(2)]