米IBMは米国時間6月14日，RFID（無線ICタグ）に対応するプリンタ・システム「Infoprint 6700」や，RFIDの普及を後押しするサービスを発表した。「企業がRFIDの恩恵を受けることができるように，包括的な製品やサービスを提供する」（IBM社RFIDソリューション世界部門担当ディレクタのEric Gabrielson氏）
Infoprint 6700は「POWER」プロセサを搭載しており，従来のバーコード印刷に加え，RFIDへの情報の書き込みが可能。「WebSphere」ソフトウエアとの連携により，日付，配送先，製品の有効期限，在庫データや配送状況といったサプライ・チェーン情報を集中的に管理できる。
また，不備なRFIDを検出して欠陥タグとして排除するので，配送エラーなどを防止できる。「バーコードからRFIDに移行中の企業がコストを削減し，業務効率を向上できるように支援する」（同社）。
エントリ・レベルのInfoprint 6700 R40の価格は3025ドル。提供開始は9月9日を予定する。
IBM社はまた，RFID導入に関するコンサルティング・サービスを開始する。具体的には，プライバシに関する規制や国際法，経済協力開発機構（OECD）のプライバシ方針などについて情報提供を行う。また，企業のセキュリティ・ポリシー，設計方針，社員教育，啓蒙プログラムなどについてもアドバイスを行い，プライバシ確保に向けて最適化したRFIDソリューションの導入を支援する。
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