米Symbol Technologies,米IBM,オランダのRoyal Philips Electronicsは米国時間6月13日に,無線ICタグ(RFID)の標準化団体EPCglobalが承認した新仕様「RFID EPC Generation(Gen)2」の互換性に関する性能実証を行った。RFID EPC Gen 2対応タグとclass 0およびclass 1のGen 1対応タグを用いた同時制御に成功したという。

 デモンストレーションでは,Symbol Technologies社のRFIDリーダー「XR400」と,IBM社の「WebSphere」をベースにしたRFIDプラットフォームを組み合わせた。Philips社はRFID EPC Gen 2関連の技術でSymbol Technologies社に協力している。

 IBM社Sensor and Actuator Solutions部門バイス・プレジデントのRobert Mayberry氏は,「今回のデモは,Gen 2の実用性を証明し,Gen 2の導入促進に拍車をかけるだろう」と述べた。

 Symbol Technologies社は,同社のRFIDリーダー・インフラでGen 1および2に同時対応する予定。現時点では,ファームウエアのアップグレードでRFIDリーダーにGen 2サポートを追加できる。Gen 2対応タグはまもなく利用可能にする。

 また,Gen 2への移行を支援する同社のプログラム「Gen 2 Early Adopter」では,参加顧客およびパートナに対し,今回のデモをはじめ,Gen 2対応タグおよびリーダーのプロトタイプを検証できるようにする。

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