フィンランドのNokiaは同社のスマートフォン向けプラットフォーム「Series 60 Platform」のWebブラウザに,米Apple ComputerのWebブラウザ「Safari」で採用しているブラウザ・コア「WebCore」および「JavaScriptCore」を使用する。同社がフィンランドで現地時間6月13日に明らかにした。

 WebCoreとJavaScriptCoreは,KDEプロジェクトのレンダリング・エンジンKHTMLとKJSをベースにしている。Apple社は,WebCoreとJavaScriptCoreを含め,Safariのフレームワーク「Webkit」をWebKit Open Source Projectとしてオープンソース化している(関連記事)。

 Nokia社は,Apple社との協力を通じて,「オープンソース・コミュニティに積極的に参加し,モビリティ分野での開発に貢献したい考え」だという。

 WebCoreおよびJavaScriptCoreを用いた新たなSeries 60ブラウザは,2006年前半に,すべてのSeries 60ライセンシに対し,標準アプリケーションとして利用可能とする。既存のSeries 60ブラウザが提供するすべての機能をサポートするほか,性能向上と機能強化を図る。

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