米NetApplicationsは米国時間6月10日に,5月のWebブラウザ利用に関する調査結果を発表した。それによると,米Mozilla Foundationの「Firefox」のシェアは8.06%で,前月から0.68ポイント拡大したという。一方米Microsoftの「Internet Explorer(IE)」のシェアは,87.23%と圧倒的に大きいが,前月から0.77ポイント縮小した。

 調査は,NetApplications社のWeb統計および分析サービス「HitsLink」で4万以上のWebサイトを対象にデータを集計したもの。

 「(IEのは)シェア約87%という数字をみると市場を支配しているようだが,毎月平均0.5~1%のユーザーを失っている。FireFoxは早期導入者から好評を得ており,口コミが広まるにつれ,関心度と導入率が大衆レベルに達しつつある」(NetApplications社COOのDan Shapero氏)

 他のブラウザは,米Apple Computerの「Safari」が前月比0.1ポイント増えた以外は,ほとんど変化がなかった。

■2005年5月におけるWebブラウザの市場シェア

Internet Explorer - 87.23%
Firefox - 8.06%
Netscape - 1.64%
Safari - 1.91%
Mozilla - 0.58%
Opera - 0.51%
その他 - 0.07%

出典:NetApplications

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