米Hewlett-Packard(HP)と米InkCycleは,プリンタ用カートリッジの詰め替えに使われるインクに関する特許侵害訴訟が和解に達したことを米国時間6月8日に発表した。

 InkCycle社は,問題となった3製品のインクをHP社の特許を侵害しない構成に変えるとともに,和解金を支払うことに合意した。和解金額は公表されていない。

 HP社は,InkCycle社がインクを詰め替えて「Staples」ブランドとして販売していたカートリッジのインクがHP社の特許を侵害しているとして,3月25日に米ウィスコンシン州西部地方裁判所に提訴した。また,3月28日には,米RhinoTekがインクを詰め替えたカートリッジを販売する際に,新品のような印象を与える宣伝を行なったとして提訴している。

 HP社はイメージングと印刷技術に関して,およそ9000件の特許を保有している。その4000件はインク,カートリッジといった消耗品に関わるものだという。

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