米Global Sourcesは,中国のパソコン市場に関する調査結果を中国(香港)で現地時間6月7日に発表した。それによると,中国本土のメーカーによる,パソコンおよび周辺機器の売上高は,2005年に前年比40%増の1390億ドルに達するという。

 Global Sources社のMark A. Saunderson氏は「中国のパソコンおよび周辺機器市場は活況を呈しており,2004年は995億ドルを創出し,電子産業の総売上高の33%を占めた。同市場は2007年まで年平均成長率(CAGR)32%を維持するだろう」と述べる。

 市場の拡大を牽引するのは急速に増産しているノート・パソコンだ。2005年の生産台数は前年比50%増の4100万台を超える見込み。ソフトウエアやITサービスも好調で,2005年の売上高は前年比32%増の385億ドルに達する。

 中国のパソコンおよび周辺機器市場は,今後数年間,64ビット・アーキテクチャへの移行,ノート・パソコンのWi-Fi実装,現地メーカーによる社内設計・販売の増加などにより,さらなる成長が期待できる。

 その他の調査結果は以下の通り。

・2005年における中国のネットワーク装置(ルーター,イーサネット・スイッチ,ネットワーク・カード)の生産台数は,前年比21%増の7840万台となる見込み

・パソコン・モニターの生産台数は,同25%増の1億1520万台となる見込み

・デスクトップ・パソコンの生産台数は,同11%増の1960万台となる見込み

・サーバーの生産台数は,同17%増の67万9000台となる見込み

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