米Hewlett-Packard(HP)は,2つの新しいHP OpenView管理ソリューション「HP OpenView Compliance Manager」と「同SOA Manager」を米国時間6月6日に発表した。新しいソリューションは,法令順守とサービス指向アーキテクチャ(SOA)を利用したITサービスの提供を支援する。

 Compliance Managerは,社内の規制手段を自動化し,継続的に監視するとともに,米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)といった法令への準拠を効率的に管理する。企業の主要ビジネス・プロセス,サポート・アプリケーションとインフラの内部コントロールを継続的に監視することにより,リスクを緩和させる。また,CIOがIT関連の法令順守の状況を判断し,リスクがある場合には対応できるように包括的なダッシュボード・ビューを提供する。

 SOA Managerは,企業がSOAを利用したサービスとしてITを提供するために必要な管理機能を提供し,ITとビジネス・プロセス間における相乗効果の向上支援を狙う。また,同社は,SOA Managerを使ってSOAサービスの開発,導入,管理を行なうコンサルティング・サービスも提供する。

 両製品の詳細は,同社サイトに記載されている。

 ちなみに,米AMR Researchの調査によれば,Sarbanes-Oxley準拠のために2005年に企業が投資する額は61億ドルに達するという。内訳は,28%が技術投資で29%が外部のカウンセリングに対する支出となっている。

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