スウェーデンのEricssonは,ネットワーク・サービス向け課金ソフトウエア技術を手がけるスペインNetSpira Networksを買収した。Ericsson社が現地時間6月3日に明らかにしたもの。買収金額など詳しい取り引き条件については伝えていない。

 NetSpira社の「Enhanced Control Solution(ECS)」を利用すると,通信事業者はコンテンツやイベントを基準にして課金できるようになる。その際,通信インフラに対する影響は最小限で済むという。ECSはチェコEurotel Praha,ハンガリーPannon GSM,米Virgin Mobile USA,英Vodafone Groupのスペイン法人,シンガポールMobileOne,スペインTelefonica Moviles,ポルトガルOptimusや,米大陸およびアジア太平洋地域の通信事業者が既に商業運用している。

 Ericsson社は,NetSpira社の技術を「Gateway GPRS Support Node」に組み込む。これにより「通信事業者がJavaアプリケーション・ダウンロード,Webアクセス,マルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)に課金する際,(料金体系や課金のタイミングなどを)より理解しやすい形でユーザーに示せる」(Ericsson社)。

 なおEricsson社は,NetSpira社の既存顧客/パートナとの取り引きを継続するとしている。

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