米Yahoo!や米Googleなどの大手検索サイトが掲載しているオンライン・ギャンブルの広告をめぐり,カリフォルニア州法違反を審議する裁判が進行することになった。訴訟を起こした原告側弁護団のRothken法律事務所が米国時間6月3日に明らかにした。

 この訴訟は,昨年8月に申請されていたもので,原告側は,検索サイトの「Yahoo!」「Google」「Overture」「Ask Jeeves」「LookSmart」「AltaVista」「Terra Lycos」「Jupiter」「FindWhat」「Kanoodle」「Business.com」「Sex.Com」が違法なギャンブル・サイトの有料広告を掲載して,同サイトへのアクセスにインターネット・ユーザーを導いたとして,カリフォルニア州刑法典の規定および不正取引に関する法律の違反にあたると主張。「悪質なギャンブル・サイトのせいで,未成年者や年配者,貧困者を含むカリフォルニア州居住者が数百万ドルを失った」と述べている。

 原告側の言い分では,これら検索サイトは,積極的にギャンブル・サイトをサポートし,多額の収入を獲得している。例えばYahoo!は,違法ギャンブル・サイトの有料広告で,クリックスルー1回あたり12.97ドル以上を得たという。

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