カナダNortel Networksは,2005年第1四半期の決算報告を現地時間6月1日に明らかにした。同期は,売上高で増収となったが赤字に転じる結果となった。

 同期は,売上高として前年同期から4%増の25億4000万ドルを報告した。純損失は4900万ドル(1株あたりの損失が1セント)だった。前年同期は純利益として,5900万ドル(1株あたりの利益1セント),前期は1億3300万ドル(同3セント)を計上していた。同期の純損失には,2100万ドルのリストラ関連の経費が含まれている。粗利益は,売上高の42%だった。

 売上高の内訳を事業別でみると,GSMとUMTSネットワークからの売上高が前年から20%増の7億8800万ドルを記録した。前期からも18%の増収となった。キャリア向けパケット・ネットワークが前年同期から3%減の6億6400万ドル,企業向けネットワークからの売上高が同じく2%増の5億4700万ドルだった。CDMAネットワークの売上高は,前年同期から6%減の5億3500万ドルだった。前期から13%の減収となった。

 また,同社は,今後の見通しも明らかにしている。同社は,2005年通期の売上高は前年を上回り,売上高に対して40~44%の粗利益率の達成し,営業経費は,売上高のおよそ35%に縮小されることを見込む。

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