企業間電子商取引(B2B)の普及促進を図る民間団体RosettaNetと加盟企業は,製品の材質構成に関する情報を交換する業界標準を利用するためのソリューション「RosettaNet Partner Interface Process(PIP)」を米国時間5月31日に発表した。

 同ソリューションを実装することにより,材質構成に関する情報を企業間で交換するプロセスを自動化することができるようになるという。また,企業は,素材構成に関する情報を標準化された方法で効率良く取得できるようになる。

 国際的な企業にとって,材質構成に関する情報収集は新しい課題となっている。RosettaNetによれば,これまで,この問題に対処できる国際的な業界標準が無かったため,サプライヤの負担となっていた。

 RosettaNetの加盟企業は,国際的な規制に準拠し,環境の向上を促進するために,自社製品の素材の化学構成を理解するとともに,顧客や株主に情報を要求された時に提供する必要があることを理解している。

 また,欧州の有害物質制限規則RoHS指令により,2006年7月6日までに,製品に使われるすべての部品,バルク素材の材質構成情報は,サプライチェーン全体に周知させるようにすることが義務付けられており,企業はこれらの対応に迫られている。