米Unisysと米SupplyScapeは米国時間5月31日,無線ICタグ(RFID)技術を利用した処方薬の追跡で,パイロット・プロジェクトを実施すると発表した。同プロジェクトでは,サプライ・チェーンを通じて工場から薬局のカウンターまでの処方薬の流れを管理する。

 具体的には,米Purdue Pharmaの鎮痛剤について,同社の工場から,大手卸売業者の米H. D. Smithまでの流通を追跡する。RFIDやバーコードを用いてコンテナ内の薬剤を照合することにより,「偽造薬が紛れ込むリスクが軽減する」(同社)。

 同プロジェクトでは,米Intelの「Xeon」プロセサを搭載したUnisys社製サーバー「ES7000」を利用する。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,同プロジェクトは,現在技術開発中で,7月の展開を予定している。

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