米Novellは米国時間5月31日,同社の企業向けLinux「SUSE LINUX Enterprise Server 9」に,米JBossおよび米Oracleのソフトウエアと,米Hewlett-Packard(HP)のサーバーを組み合わせたソリューションを発表した。「企業がオープンソース・アプリケーションを他のサードパーティ製品と安心して利用できるように,当社のベスト・プラクティスをもとに開発した」(Novell社)

 具体的には,SUSE LINUX Enterprise Server 9に,Jboss社のアプリケーション・サーバー「JBoss Application Server(JBoss AS)4.0」,Oracle社のデータベースおよびクラスタリング・ソフト「Real Application Clusters」,HP社のブレード型サーバー「BladeSystem BL20p」「同BL30p」を組み合わせる。

 Novell社は今年3月,さまざまな統合アプリケーションがLinux環境で問題なく稼働するように,設定の定義/認定を行うプログラム「Validated Configuration Program(VCP)」を発表している。同プログラムはユーザーがLinuxベースのアプリケーションを円滑に導入できるように支援するもの。今回発表するソリューションは,VCPの一環として提供する初めてのソリューションとなる。

 同ソリューションに関する性能テスト,推奨設定,ベスト・プラクティスなどのデータは6月に提供する。ハードウエアとソフトウエアの提供は2005年第3四半期より始める。

 Novell社Linux, Open Source Platforms and Services部門担当副社長のDavid Patrick氏は,「企業は業務に支障をきたすことなく,Linuxベースのアプリケーションを導入する必要がある。当社の認定済みソリューションを利用することで,テストやプラットフォーム構築にかかる手間とコストを削減できるだろう」と説明する。

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