米VanDyke Softwareは米国時間5月24日,企業のセキュリティに関する調査結果を発表した。ネットワーク/システム担当者(管理者および責任者)のうち43%は「夜は安心してぐっすりと眠れる」と答えたが,残りの回答者は,「ネットワークのセキュリティ侵害」「復旧プラン」「新たなウイルスおよびワーム」が気になって眠れないという。こうしたネットワーク/システム担当者は,社外からの脅威よりも,社内の従業員の無知やエラーから発生する脆弱性を案じている。

 調査は,VanDyke Software社が委託した米Amplitude Researchが,4月26~30日にかけて,企業のネットワーク/システム担当者280人にアンケートを行ったもの。

 ネットワーク/システム担当者は,社内のデスクトップ・パソコン,リモート・アクセス,データ・センター/サーバー・ファームなどの領域のセキュリティに満足しており,特にデータ・センター/サーバー・ファームの満足度は70%強にのぼる。

 情報セキュリティ問題の対応では,88%が社内のスタッフおよびリソースを活用し,10%が社内スタッフの補佐にセキュリティ・コンサルタントを採用している。また2%がマネージド・サービス・プロバイダまたはコンサルティング企業にアウトソーシングしている。

 社内ユーザーに対する最も大きな懸念事項としては,「会社のセキュリティ・ポリシーの非順守」(40%),「トレーニング期間および予算の不足」(28%)などが挙がった。

 従業員のインターネット利用の監視については,社員250~5000人の企業に勤務するネットワーク管理者の50%以上が「ある程度満足している」「非常に満足している」と答えたのに対し,社員2万人以上の企業では,同様の回答が37%にとどまった。