米Bank of Americaは米国時間5月26日,同銀行のオンライン・バンキング・サービス「Online Banking」で,画像などを利用した認証サービス「SiteKey」を新たに導入すると発表した。同銀行のWebサイトを装い,身元情報を搾取するフィッシング・サイトを区別できるようにすることが狙い。
同サービスは,Bank of America社と,認証システムを手がける米PassMark Securityが共同で取り組んだもの。Online Bankingの利用者数は「全米最大」(Bank of America社)の1320万人という。
SiteKeyでは,初回登録時,画像を選び,短いコメントを追加した上で,3つの簡単な設問を選択する。米メディアの報道(CNET News.com)によれば,次回ログイン時に,選んだ画像とコメントが表示されるので,同サイトが合法的なWebサイトであることを確認できる。登録時と異なるパソコンからアクセスすると,登録した設問の1つに答えるよう要求されるので,第三者による悪用を防止できる。
SiteKeyの提供は6月半ばにテネシー州を対象に開始し,年末までに全米に拡大する予定。
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