米Oracleは米国時間5月24日,企業向けデータ管理ソフトウエア「Product Information Management Data Hub(PIM Data Hub)」を発表した。異なるシステムから製品情報を集約および管理し,企業の全部門で同一の製品情報を利用できるようにする。

 PIM Data Hubは,同社が最近発表した新ブランド「Fusion Middleware」の一製品という位置づけ。すべての業界をターゲットとしており,既存のアプリケーション環境(ベスト・オブ・ブリード,社内開発,レガシー)にかかわらず利用できる。企業が複数の統一されていないアプリケーションに依存する場合や,あるいは合併,買収,事業拡大などで生じる製品データの分散化を軽減する」(同社)。

 同製品の主な機能は以下の通り。

・販売側,購入側の製品カタログの管理:製品の内容,販売およびマーケティングに関する情報,カタログ,データシート,画像などを保存し,ユーザーが指定した製品のカタログを迅速に作成する

・製品マスターの集約:製品や部品の情報を統合し,全システムのマスターとして使用する

・部品表(BOM)の統合管理:複数のエンジニアリング・システム,販売仕様,世界各地の工場およびサービス部門にわたって,BOMを統合管理し,製品または部品ごとにBOMを単一化する

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