米palmOneは米国時間5月24日に,社名を「Palm」に変更する計画を明らかにした。Palmブランドを共有している米PalmSourceに3000万ドルを支払い,同ブランド名の全所有権を取得する。
palmOne社は,PalmSource社が保有しているPalm Trademark Holding社の55%の株式を買い取る。支払い期間は3年半。なお,名称変更は年内に行う。
また,palmOne社とPalmSource社の合意のもと,PalmSource社および同社ライセンシは,4年間,一部のPalm商標使用権が認められる。
「P・A・L・Mは,知名度が高く,ロイヤリティを獲得できる優れたブランドを表す文字だ。モバイル・コンピューティングのリーダーを意味する言葉として誰もがよく知る名称になるよう投資していく」(palmOne社社長兼CEOのEd Colligan氏)
新たなロゴとデザインは今夏後半に発表する。今秋リリースする製品には,新名称を記載する予定。
また,palmOne社はPalmSource社のOS「Palm OS」に関するライセンス契約を更新した。これにより,palmOne社は同OSを搭載した携帯デバイスの開発と販売を2009年まで継続する。ロイヤリティ料は1億4850万ドル以上にのぼる。
palmOne社はもともとPalmという社名だったが,当時傘下にあったPalmSource部門を2003年10月に分社化。同月に米Handspringを買収し,palmOneに名称を変更していた。
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