台湾のUniversal Scientific Industrial(USI)は現地時間5月19日,米Lenovoと世界的な戦略提携を締結したことを発表した。Lenovo社は中国のパソコン・メーカー聯想集団(Lenovo)が米IBMのパソコン事業部門を買収し,これを引き継いだもの。USI社は,OEM向けパソコンの設計,製造,サービス(DMS)を手がけており,中国のLenovo社とはこれまでも提携を結んでいた。「Lenovo社とは,パソコンの新規設計や『ThinkPad』の製造および開発などで,今後も共同体制を敷く」(USI社)

 USI社会長のHarvey Wu氏は「(IBM社パソコン事業の買収により)Lenovo社は世界第3位のパソコン会社となった」と述べる。「USI社は,Lenovo社の将来性とリーダーシップに大きく期待しており,両社が協力して,Lenovo社の顧客に世界最高のパソコンを提供することを楽しみにしている」(同氏)

 USI社は,中国のLenovo社とは,Wi-Fi技術などで引き続き協力していくという。

◎関連記事
IBMパソコンを引き継いだレノボ・ジャパンが販売店にインセンティブ
「パソコン市場にデュアル・コア時代の到来」,米Intel
「2005年の世界パソコン出荷台数は前年比9.7%増」,米IDCが予測を下方修正
「2004年の世界パソコン出荷台数は前年比14.2%増,ただし2005年以降は停滞」,米調査
「2010年の世界PC台数は現在の約2倍に,新興市場の増加が顕著」,米調査「2005年は『再編成』の年に」,米IDCが来年のIT市場を予測
「2007年までにPCメーカー上位10社のうち3社が撤退」,米Gartnerが予測HP,パソコン事業見直しの公算大

[発表資料へ]