米palmOneは,4Gバイトの日立製マイクロドライブを搭載したモバイル端末「LifeDrive Mobile Manager」の提供開始を米国時間5月18日に発表した。同製品は,大量のデジタル情報を扱うユーザー向けに設計されたもの。無線技術はWi-Fiおよび Bluetoothに対応する。

 同社は同月,これまでの製品カテゴリである「ハンドヘルド」,「スマートフォン」に加え,デジタル・コンテンツを扱うための「Mobile Manager」という新しいカテゴリを発表している。LifeDriveは,同カテゴリの最初の製品となる。

 LifeDriveは,米Intelの16MHz XScaleプロセサを搭載。拡張スロットは,SD,SDIO,MultiMediaCard形式対応のスロットを一基備える。解像度320×480ピクセルのカラー・ディスプレイは,ボタンひとつで縦と横を切り替えて表示させることができる。重さは約190gで,キーボードと電話機能は付属しない。

 同社によれば,LifeDriveにより,デスクトップ上のファイルやフォルダを容易に持ち歩くことが可能になる。HotSync機能を使って,重要なドキュメントを自動的にアップデートするように設定したり,データ,写真,ビデオなどのディレクトリ全体をパソコンと同期させる機能が提供される。データは,パスワードや128ビットの暗号で保護することができる。

 同製品は,Microsoft社のWord,Excel,PowerPoint,Adobe社のAcrobat Readerのファイル形式に対応し,MP3形式の再生も可能。ユーザーは,Wi-Fi接続またはBluetooth対応の携帯電話を介して添付ファイル付きの電子メールを受信することができる。

 米T-Mobileは,LifeDriveユーザーが同社のホットスポットを30日間無償で利用できるキャンペーンを実施する。また,LifeDriveの購入者は,米RealNetworksのミュージック・ストア「Rhapsody」を30日間試用できる。同サービスでは,会員になっている間だけ好きな曲を無制限にダウンロードして楽しむことができる。

 LifeDriveの価格は499ドル。同日より数量限定で同社のオンライン・ストアと一部の小売店から販売を開始した。6月初めから量産出荷が開始される。

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