米Sun Microsystemsは,韓国のKT(Korea Telecom)と次世代オペレーション・インフラとサービスの提供で大規模な契約を締結した。同社が米国時間5月18日に発表した。契約に関する金銭面の詳細は明らかにされていない。

 契約により,Sun社は,Java技術を基盤とするOperations Support System(OSS)を設計する。ソリューションには,同社のSPARCと米AMD製のOpteronプロセサを搭載するSun Fireサーバーが利用される。

 また,Sun社は,KT社のOperations Labsと共同で次世代ネットワーク「ブロードバンド統合網(BcN:broadband convergence network)」の管理システムを開発する。

 契約の一環として,KT社は,「Sun Fire Enterprise 25K(E25K)」,「Enterprise 4900(E4900)」,「Enterprise 6900(E6900)」,「Sun Fire V40z」,「Java Enterprise System」,「Solaris Operating System」を採用することが決まっている。導入台数は決まっていないが,米メディアの報道(internetnews.com )によると,サーバーの価格は,Sun Fire E25K,E4900,E6900の3台だけで520万ドルになるという。

 Sun社によれば,JavaソリューションによるOSSを通じて,KT社は新しいオペレーション・ソリューションの実装と複数のレガシー・システムへの統合が容易に可能になるという。また,BcNサービスとネットワーク向けのWebベースの顧客中心型サービス管理に対応が可能になるとしている。

 「当社は,オープン・スタンダードをベースとして迅速かつコスト効率良く実装できるBCNネットワークの管理ソリューションとサービスを求めていた。OSS/Jは,これらのニーズを満たす理想的なオペレーション・インフラだと確信している」(KT社 OSS LabsのSeonghak Seok氏)

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