米Microsoftは,小規模小売業者向けPOS(販売時点情報管理)ソフトウエア「Microsoft Point of Service」のリリースを米国時間5月18日に発表した。同製品は,パソコン・ベースのPOSシステムであり,1店舗で経営を行なう小売業者をターゲットとしている。

 同製品は,販売,在庫,顧客情報のトラッキングと管理機能を提供するもの。既存のパソコンや周辺機器と組み合わせて利用することができる。クレジット・カード/バーコード・スキャナ,レシート・プリンタといった周辺機器,また,ソフトウエアとハードウエアのバンドル製品はパートナから提供する。

 前年同社は,ハイテク・キャッシュ・レジスタ向けソフトウエアの提供で米ScanSourceと米Tech Dataと契約している。IHL Consulting Group社の調査によれば,パソコン・ベースのPOS端末は2003年~2004年にかけて12%増加している。1店舗で経営する小売業者の40%近くがパソコンを利用した技術を採用しているという。

 Microsoft Point of Saleは,「Microsoft Office System」やIntuit社の会計ソフト「QuickBooks」といった会計プログラムと連携して使うことができる。同社の小規模から中規模小売業者を対象とした既存のPOSソフトウエア「Microsoft Retail Management System」では,QuickBooksとともに財務ソフト「Great Plains」製品と連結して利用できる。

 Microsoft Point of Saleは,米国にて認定小売りパートナを通じて提供される。シングルレーンのライセンスが799ドル。

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