米IBMは,中小企業(SMB)によるブレード・サーバーの利用を促進するために新しいプログラム「eServer BladeCenter Business Express」を米国時間5月17日に発表した。同プログラムは,ブレード・サーバー製品「BladeCenter」に「WebSphere」をはじめとするサーバー・ソフトウエア,データベース・ソフト「DB2」,その他のビジネス・パートナからのソフトウエアを組み合わせて提供する。

 同社によれば,ビルディング・ブロック型アプローチにより,顧客は手頃な価格でビジネスや業種に合ったソリューションの作成と導入が可能になる。IBM Business Partnerとソリューション・プロバイダと協調することにより,企業のコンピューティングの要件が変化した場合に,既存の技術インフラに迅速かつ容易に組み込めるカスタム化したソリューションの構築が実現できるという。

 同社Systems & Technology GroupのElaine Lennox氏は,「当社は中小企業が手頃な価格でオンデマンドのコンピューティング・インフラを構築するためのオープンなソリューションを提供する。SMB顧客が新しいレベルの革新と成長を達成するために,ハードウエアとソフトウエアを組み合わせてカスタマイズした包括的なソリューションを作成する」と説明している。

 同ソリューションは,リースも可能。SMBとExpressソリューション向けにデザインされた「IBM Financing Advantage Program」を通じてリースできる。価格は20ユーザーに対応できるポータル・サーバーが月額120ドル,最大1000件のカタログ・エントリを処理できるビジネス・インテグレーション・サーバーが月額160ドルから。既存のソリューションを必要に応じて拡張したい場合,ビルディング・ブロックの価格は,およそ4500~9000ドル。トータル・ソリューションの価格は,構成,パートナのプロモーションなどによって異なる。

 同ソリューションは,北米において米Avnetから提供されている。6月1日からは米Agilysysからも提供が開始される。

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