「家族団らんで楽しむのは,もはや映画ではなくビデオ・ゲーム」。米Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は,米国におけるオンライン/ビデオ/携帯電話/PDAでのゲーム利用について調査した結果を米国時間5月16日に発表した。それによると,12~55才の米国消費者の46%がオンライン/ビデオ/携帯電話/PDAのゲームを利用した経験がある。また12~55才のゲーム愛好者の79%は,家族でビデオ・ゲームを楽しんでいる。

 調査は,AOL社が委託した米Schulman,Ronca,& Bucuvalas(SRBI)が,4月21日~5月1日にかけて,1005人に電話でインタビューを実施したもの。対象者の内訳は,成人(18~55才)が801人,ティーン・エイジャ(12~17才)が204人。

 かつて子供の娯楽だったゲームは,大人の世界まで浸透している。成人の39%がパソコン,コンソール,または携帯電話/PDA上で,ゲームを利用しているという。ゲームを利用する成人の10%は,自らがゲーム中毒であることを認めており,さらに27%は一晩中ゲームに熱中したことがある。

 ゲームの内容については,「暴力的な内容が多すぎる」(47%),「性的な内容が多すぎる」(40%)との懸念も挙がった。また,ビデオ・ゲームでの暴力シーンが実際の暴力増加につながっていると考える回答者は57%にのぼった。

 ゲームに熱中することで,日常生活にも変化が生じている。具体的な例としては,「お気に入りのTV番組を見損ねた」(33%),「食事を抜いた」(19%),「徹夜した」(25%)など。また,ティーン・エイジャの32%が学校で携帯電話ゲームを,成人の20%が職場で携帯電話/PDAのゲームをする。

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