米Sun Microsystemsは,オープンソースのJava統合開発環境(IDE)「NetBeans 4.1 Integrated Development Environment(IDE)」の提供を開始した。Sun社が米国時間5月16日に明らかにしたもの。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 NetBeans 4.1 IDEを使用すると,Java 2 Standard Edition(J2SE)5.0,Java 2 Enterprise Edition(J2EE 1.4),Java 2 Micro Edition(J2ME)2.0によるアプリケーション開発が行える。「Java WebサービスからモバイルJavaアプリケーションまで,さまざまなJava技術ベースのソリューションに対応している」(同社)

 Antベースのプロジェクト管理/構築環境を組み込んでおり,アジャイル開発プロセスに対応した生産性ツールを備える。「評判の高い高度なコード・エディタとリファクタリング機能を組み合わせることで,より正確なコードを迅速に開発できる」(同社)という。

 また,モバイル向け開発機能も強化しており,J2ME用モバイル機器向けプロファイルMobile Information Device Profile(MIDP)のドラッグ&ドロップによるオーサリング機能,エンド・ツー・エンドのアプリケーション構築に使うウィザード「Wireless Connection Wizard」を新たに導入した。

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