トレンドマイクロが米Fortinetを相手取って起こしていた特許侵害訴訟で,米国際貿易委員会(ITC)の判事はトレンドマイクロの主張を認める判断を下した。トレンドマイクロが米国時間5月13日に明らかにしたもの。
トレンドマイクロが問題としていた特許は,米国特許番号「5,623,600」で,タイトルは「Virus detection and removal apparatus for computer networks」。1995年9月26日に申請し,1997年4月22日に成立した。送受信されるファイルおよびメッセージをゲートウエイとサーバーでスキャンして,ウイルスがコンピュータ・ネットワークに入り込む前に遮断する仕組みに関するもの。
ITC判事は,Fortinet社のアンチウイルス・ファイアウオール製品「FortiGate」が同特許を侵害していると認定。ITCに対し,同製品を米国から排除し,Fortinet社に停止命令を発行するよう勧告した。
「当社はつねに,自社の革新精神と知的財産を守るために努力してきた。今回の結果に満足している」(コーポレート・バイス・プレジデント兼法務顧問のCarolyn Bostick氏)
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