Linuxの普及促進を目指す非営利団体Open Source Development Lab(OSDL)は,韓国ソフトウエア・ベンダーのHaansoftがOSDLに加盟することを現地時間5月12日に発表した。Haansoft社は,ODSLでCGL(キャリア・グレードLinux)のワーキング・グループに参加する予定。

 ODSLによると,Haansoft社は韓国語のオフィス・ソフトウエア市場で強い勢力を持っており,ワープロ・ソフトウエアのシェアは70%に達する。中国のRed Flag Softwareやミラクル・リナックスとともに,アジアにおける共通の企業向けLinuxプラットフォーム「Asianux」の開発プロジェクトに参加している。

 「世界のLinuxベンダー各社と戦略的な協業体制を敷くため,ODSLに参加する。我々のアジアでのソフトウエア開発実績を提供し,CGLワーキング・グループに参加することを楽しみにしている」(Haansoft社ジェネラル・マネージャのJaykay Kim氏)

 韓国では,政府機関や企業のIT幹部の多くが,Linux導入を推し進めているという。韓国ソフトウエア振興院(KIIPA:Korea IT Industry Promotion Agency)は2004年1月に,1000件以上の政府ITプロジェクトをLinuxおよびオープンソース・ソフトウエアに移行する計画を明らかにしている。

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