米Microsoftは,Windows XPのセキュリティ・アップデータ「Microsoft Windows XP Service Pack 2(SP2)」に無線LANセキュリティ規格Wi-Fi Protected Access 2(WPA2)対応機能を追加した。Microsoft社が米国時間5月12日に明らかにしたもの。同日より,同社のWebサイトMicrosoft Download Centerで無償ダウンロードできる。

 WPA2は,Wi-Fi Allianceが策定した新しい無線LAN向けセキュリティ方式で,2004年6月に確定したIEEE802.11iがベース。Wi-Fi Allianceが2002年10月に発表したWi-Fi Protected Access(WPA)方式との互換性を保ちつつ,米連邦情報処理標準規格Federal Information Processing Standard(FIPS)140-2の認定を受けた暗号化技術を採用するなど,データ保護機能を強化している。AES暗号採用,認証規格IEEE802.1x対応,アドホック・モードの強化などにより,極めて強力なセキュリティを実現するという。

 また同社は,Windows XP SP2に,Wi-Fiホットスポットの設定を省力化する機能Wireless Provisioning Services Information Element(WPS IE)も付加した。WPS IEを利用すると,インターネット・サービス・プロバイダは,単一のネットワーク・インフラ上で異なるセキュリティ設定の論理Wi-Fiネットワークを複数運用できるようになる。

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