米Googleは米国時間5月11日にモバイル・ソーシャル・ネットワーキング・サービスの「dodgeball.com」を買収した。dodgeball.comがホームページ上で明らかにしたもの。買収金額などの詳細は明らかにしていない。

 dodgeball.comは,ニューヨーク大学出身のDennis Crowley氏とAlex Rainert氏が運営しているサービスで,携帯電話の位置情報とソーシャル・ネットワーキングを組み合わせたもの。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,両氏は同大学Interactive Telecommunications Program(ITP)在籍中に修士課程プロジェクトとして同サービスを開始し,昨年,その拡張版を正式に立ち上げた。ユーザーは,バーやクラブ,レストランなどに行き,携帯電話のテキスト・メッセージで情報を交換して,その場所に居る他のユーザーと交流できる。

 両氏は,「修士課程を終了してから,dodgeball.comの成長とより良いサービス提供を目指し,多数の投資家やベンチャー・キャピタルに働きかけてきた」と説明する。「しかし,どこでも我々がやりたいことは伝わらず,Google社が初めて理解してくれた」

 両氏はdodgeball.comがGoogle社の一部となったことで,より多くのリソースを利用し,新機能の構築に取り組むことができるとしている。

 なお,dodgeball.comの継続利用を希望しないユーザーは,今後14日以内にアカウントを削除すれば,アカウント情報はGoogle社に渡らない。

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[dodgeball.comのホームページ]