米IBMは米国時間5月10日に,中小企業向けの電子メール・セキュリティ・サービス「IBM Express Managed Security Services for e-mail Security」と電子メール・セキュリティ・システム「IBM eServer OpenPower Network e-Mail Security Express」を発表した。ともに同社のビジネス・パートナを通じて提供する。
IBM Express Managed Security Services for e-mail Securityは中企業を対象とし,インターネットを介した電子メール利用に伴うリスク削減を支援する。電子メールをオフサイトでスキャンし,スパムやウイルス,および疑わしいメッセージが企業ネットワークに侵入する前に遮断する。サービス料は,1シート当たり月額1~4.25ドル(ユーザー数やオプションによって異なる)。
IBM eServer OpenPower Network e-Mail Security Expressは,従業員100~1000人の企業に向ける。IBM社のLinuxサーバー「eServer OpenPower 710」と,Message Partners社が開発した電子メール・セキュリティ・アプリケーション「Message Processing Platform」を組み合わせる。「既存の電子メール・サーバーを保持したまま,セキュアなネットワーク電子メール・インフラを確立できる」(IBM社)。価格は5000ドルから。
またIBM社は,中小企業向けのストレージ・システムおよびサービスも明らかにした。主な内容は以下の通り。
・ストレージ・システム「TotalStorage DR550」の中小企業向けバージョンをリリースする。ストレージおよびサーバー製品と,ストレージ管理技術「Tivoli Storage Manager for Data Retention」で構成する
・デスクトップ管理サービス「IBM Express Desktop Management Services」で,IBM社ビジネス・パートナによる管理と顧客自身による管理のいずれかを選べるようにする
・災害時復旧やビジネス・コンティニュイティに向けたストレージ利用を支援するサービス「IBM Express Implementation Services for Storage Consolidation」を提供する。ITスタッフのトレーニングなどが含まれる
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