米IDCは,小規模企業のインターネット利用動向について調査した結果を米国時間5月9日に発表した。それによると,インターネットの普及にともない,Webサイトを開設する小規模企業が大幅に増えている。「小規模企業のWebホスティング支出は年平均9.5%で増加し,2009年には74億ドルを突破する見込み」(IDC,Small/Medium Business部門バイス・プレジデントのRaymond Boggs氏)

 同氏は「小規模企業の大半において,インターネットはコミュニケーションと販売促進という点で,非常に重要なリソースとなっている」と説明する。今後は,Webサイトのパフォーマンス追跡や包括的リソースへのアクセス提供といった高度な機能に注目が集まるようになる。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・インターネットの利用は今後さらに広がり,2009年末までに,小規模企業の約80%がインターネットに接続するようになる
・販売促進を目的としたインターネットの利用も引き続き増加する見込みで,2009年には小規模企業の6社中5社がWebサイトを開設する
・オンライン販売は小規模企業での導入率は比較的低く,2009年末までの割合は約4分の1にとどまる

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