米Sun Microsystemsは米国時間5月9日,米Procom Technologyが所有するNAS(Network Attached Storage)関連の知的財産を買収することで,両社が最終合意に達したことを明らかにした。Sun社は現金約5000万ドルを支払う。買収は規制当局やProcom社株主の承認などを経て,2005年6月に完了する見通し。

 Procom社は各種NASストレージ・システムを手がける企業。Sun社とは2004年4月よりソフトウエア・ライセンス契約を結んでおり,Procom社の技術は現在,Sun社の「StorEdge 5000」シリーズに搭載されている。Sun社は同技術の知的財産権を所有することで,NASとファイル・ベースの次世代ストレージ・システムを費用効果の高い,より効率的な方法で構築できるようになると説明している。

 Sun社ネットワーク・ストレージ部門執行副社長のMark Canepa氏は,「当社のNAS製品は,規制準拠とデータの整合性確保を支援する『StorEdge 5310 Compliance Archiving System』などにおいて中核的な役割を果たしている。NAS製品拡充のためにProcom社の技術を買収することは,当社がストレージ市場に力を入れていることの表れ」と述べている。

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