米Transmetは,冷却用のファンを搭載しないメディア・センターのサンプル設計の公開デモを実施する。同社が米国時間4月25日に発表した。同技術は,米シアトルで開催中の「WinHEC 2005」で公開される。

 Transmeta社によれば,同デザインとエンジニアリング・サービスにより,製造業者は,リビングでの使用に適した騒音の小さいメディア・センターを効率的に作成/カスタマイズできるようになる。

 プラットフォームは,パソコンにデジタル・エンタテインメント機能を追加する米Microsoftのメディア・センター技術「Microsoft Media Center Edition 2005」に対応。ボードは,小型の6層基板Mini-ITXでサイズは170×170mm。マイクロ・プロセサ,オンボードのビデオ/グラフィック機能,家電向けビデオ/オーディオ用出力インタフェース,Ethernet,USB 2.0対応ポート,FireWire,IDEインタフェースなどを搭載。カナダのATI Technologiesの高性能グラフィック・コントローラを提供する。

 同社によれば,同デザインにより,コンピュータ・システム製造業者は,低消費電力で信頼性のあるメディア・センター設計を開発できる。騒音が大きい冷却ファンやコストの高い防音対策は必要ない。そのため,より快適でコスト効率のよいエンタテイメントを消費者に届けることが可能になるという。

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