米Forum Systemsは米国時間4月25日に,Webサービスにおけるウイルス対策に関して米Computer Associates International(CA)と提携を結んだことを明らかにした。Forum Systems社のWebサービス向けファイアウォール製品「Forum XWall」と,CA社のアンチウイルス・ソフトウエア「eTrust Antivirus」を組み合わせる。

 「XMLおよびSOAPドキュメントや添付ファイルに感染して広がるワームなどのマルウエア(悪意のあるプログラム)を遮断する」(同社)

 eTrust Antivirusに対応した「Forum XML Antivirus(XAV)」機能により,CA社のアンチウイルス・エンジンで,XMLベースのミッションクリティカルなインフラおよび業務プロセスを停滞させる可能性のあるウイルスを検出できるようになる。また,XMLを利用した一般的なオフィスおよびビジネス・アプリケーションも保護することが可能。

 Forum Systems社CEOのWes Swenson氏は,「XMLは,ウイルスやワームの新たな媒介手段として狙われている。ほとんどのマルウエアが,ファイアウオールやデスクトップ用アンチウイルスをすり抜ける可能性があるためだ。Webサービスを利用していない企業も含め,すべてのネットワークが攻撃を受け,知らないうちにウイルス拡散に加担することになってしまう」と説明する。「CA社と手を組み,コスト効率に優れた使いやすいシステムを開発し,増加しつつあるXMLマルウエアの撲滅に取り組む」(同氏)

 Forum XAVは,「Forum XWall X5.0」のリリースに合わせ,2005年5月1日に利用可能とする。Forum XAVを備えたForum XWall X5.0の価格は,5000~4万ドル(ソフトウエアおよびハードウエアの構成によって異なる)。

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