米Eastman Kodakが,2005年第1四半期の決算を米国時間4月22日に発表した。売上高は28億3200万ドルで,前年同期の29億2000万ドルに比べ3%の減収となった。純損失は1億4200万ドル(1株当たり損失は50セント)。前年同期は純利益2100万ドル(1株当たり利益は7セント)だった。

 営業外費用の影響を除いた場合,継続事業による利益は900万ドル(1株当たり利益は3セント)。同条件の前年同期の利益は7000万ドル(同24セント)。

 損失の要因として,Kodak社は集中的なコスト削減活動の費用と,従来製品/サービスの減収18%を挙げる。

 「当期の業績は期待外れだったが,こういった短期的な不安定さは,当社が“デジタル企業”へ移行する際に予想している状況だ。毎年の行動計画を実現することで,長期的に企業価値を高めていく。2005年以降に実現できるだろう」(Kodak社会長兼CEOのDaniel A. Carp氏)

 また同社は,2005年通期の1株当たり営業利益を2.60~2.90ドルの範囲と見込む。

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