米Rambusは,米GDA Technologiesから高速インタフェース向け物理層(PHY)コアの設計資産(IP)を買収した。両社が米国時間4月21日に明らかにしたもの。

 Rambus社は,PCI Express,Ethernet,SPI-4,USB,Serial ATA(SATA)用のデジタル・コアIPを取得したほか,現在開発中の製品も入手した。これにより,既存の高速インタフェースPHY製品を拡充できるという。

 さらに,GDA社のカリフォルニア州サンノゼ事業所とインドのバンガロール事業所で勤務しているデジタル・コアIP設計/開発技術者を,Rambus社に移管する。GDA社IP事業担当副社長のPrakash Bare氏も,Rambus社デジタルIP事業担当ジェネラル・マネージャに就任する。

 合意の一環として,GDA社はRambus社のデジタル・コントローラ再販業者となり,IPおよびIP関連サービスの提供を行う。ただし,GDA社は今後も電子設計サービス,半導体IP,Verification IP,付加価値IP対応サービスなどを継続する。Rambus社との技術ライセンス契約に従い,カスタム設計でRambus社製コントローラも使用する。

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