米Yahoo!のは,米国人の起業とインターネットに関する意識調査の結果を,米国時間4月20日に発表した。それによると,米国成人で起業を考えたことがある人は72%に達し,インターネットによって起業が実現しやすくなったとする人は75%にのぼった。

 調査は,小規模事業/起業家向け情報提供を手がけるYahoo! Small Business事業が米Harris Interactiveに依頼して行ったもの。4月1~5日に18歳以上の米国成人2200人以上を対象にオンラインでアンケートを実施した。

 起業を考えたことがある回答者のうち,「今後5年以内に起業したい」とする人は51%,また「何歳になってからでも遅すぎることはない」という人は47%だった。

 起業を考えたことがある女性の割合は男性よりも低いものの,66%の女性が会社を興す夢を持っている。また,すでに起業している回答者は19%で,男女別にみると男性は24%,女性は16%だった。

 起業したい理由を尋ねたところ,「情熱を傾けている趣味がある」や「好きなことを仕事にしたい」という回答者が最も多く,合計28%に達した。その他には,「自分で采配をふるいたい」(25%),「収入を増やしたい」(18%),「必要とされているものを作りたい」(11%),「チャレンジ精神から」(10%)といった理由が挙げられた。

 Yahoo!社Yahoo! Small Business事業バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのRich Riley氏は,「多くの米国人にとって,アメリカン・ドリームを体現する礎が起業である。インターネットが代表する技術革新によって,起業がかつてないほど現実味を帯びてきている」と説明した。

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