Web関連技術の標準化を進めるWorld Wide Web Consortium(W3C)は,新しい会費構成を導入することを米国時間4月20日に明らかにした。新しい会費構成は,発展途上国の団体組織が同コンソーシアムに参加する上での障壁を低くすることを目的としている。

 W3Cは,国際的な活動範囲拡大を目指しており,小規模企業や非営利組織によるW3Cへの加入を容易にすることで,Web基盤技術の開発に携われるようにすることを狙っている。今回の措置により,開発途上国における小規模企業や非営利組織を対象とした会費は,従来の60%から15%にまで減額されるという。

 現在の年会費は,年間売上高が5000万ドル以上の企業が5万7500ドル。W3Cは,これまでにも小規模企業,教育機関,政府機関向けにディスカウントを提供している。世界銀行による格付けによって4ランクに分類される新しい会費構成では,これまでの会費よりさらに安くなる可能性があるという。会費は,W3CのWebサイトで算出することができる。

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