カナダのResearch In Motion(RIM)は,企業向けインスタント・メッセージング(IM)のモバイル利用に関して,米Novellおよび米IBMとそれぞれ提携を結んだ。いずれもRIM社が現地時間4月19日に明らかにしたもの。Novell社とIBM社それぞれが提供しているIM機能をRIM社の携帯端末「BlackBerry」で利用可能にする。

 具体的には,Novell社のコラボレーション・スイート「GroupWise」のIMモジュール「GroupWise Messenger」,およびIBM社の企業向けIMシステム「Lotus Instant Messaging(LIM)」のBlackBerry対応クライアント・ソフトウエアを開発する。

 RIM社社長兼共同CEOのMike Lazaridis氏は,「企業IMは当社の顧客にとって重要なアプリケーションの一つだ。またBlackBerryユーザーにとって,無線IMは既存のオフィス・アプリケーションの補完的役割を果たしつつある」と説明した。

 LIM用クライアント・ソフトウエアは年内にリリースする予定。GroupWise Messenger用クライアント・ソフトウエアについては,リリース時期を明らかにしていない。

 さらにRIIM社は,同様の提携を米Microsoftと結んだことを同日発表した。BlackBerryからMicrosoft社の企業IMサーバー「Office Live Communications Server(LCS)2005」の機能にアクセスするためのクライアント・ソフトウエアを開発する。

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