米Intelが米国時間4月19日,2005年第1四半期の決算を発表した。売上高は94億ドルで,前年同期比で17%増,前期比では2%減となった。純利益は22億ドルで,前年同期比で25%増,前期比では1%増だった。1株当たり利益は34セント。前年同期と比べ31%増加,前期と比べ3%増加した。

 Intel社CEOの Craig Barrett氏は,「今日,ムーアの法則が40周年を迎えた。これは今も,世界中の顧客に技術革新やエキサイティングな新製品を提供し続ける我々の能力を支える原動力であることに変わらない」と述べた。「当期は,モバイル製品の需要が好調で,売上高と利益において前年同期比で2ケタ成長を実現できた。今年度は,65ナノ製造技術に注力するほか,当社のデスクトップ・パソコン,ノート・パソコン,サーバー向けに新たなデュアルコア・マイクロプロセサを投入する」(同氏)

 粗利率は59.3%で,修正後の予測57%(プラス/マイナス1ポイント)を上回った。「マイクロプロセサの製品構成とコストが良好だったほか,新製品を予定より早く出荷できた」(同社)

 Intel社は当期に現金25億ドルを費やして,同社の普通株式1億790万株を買い戻した。また,3月1日には1株当たり8セントの配当金を出した。

 同社製品の動向を前期と比べると,マイクロプロセサの出荷数とASP(平均販売価格)はほぼ横ばい。しかし,モバイル/無線向けマイクロプロセサの出荷数が過去最高となった。

 なお同社は,第2四半期と2005年通期の予測についても明らかにした。主な内容は以下の通り。

・第2四半期の売上高は86億ドル~92億ドルの範囲
・第2四半期の粗利率は約56%(プラス/マイナス2ポイント)
・2005年通期の粗利率は59%(プラス/マイナス2ポイント)
・第2四半期の費用(研究開発費とマーケティングおよび一般管理費)は約26億ドル
・2005年通期の研究開発費は約52億ドル
・2005年通期の設備投資費用は54億~58億ドルの範囲
・第2四半期の株式投資/利息などによる損益は,利益約7000万ドル

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